核融合発電って何なの?人類は「人口の太陽」を手にする!?

こんにちは✨矢島奈月妃です。
2020年1月30日に核融合発電の実験炉「ITER(イーター)」に使う巨大コイルが完成したと発表されました。
石油や石炭といった化石燃料に頼らないクリーンなエネルギーである核融合発電。
今回は世界の期待を集めている夢のエネルギー核融合発電についてご紹介します。
今回の内容は動画でも解説しています。
他にも役立つ動画を配信しているのでぜひチャンネル登録をお願いします。
核融合発電って何なの?
核融合発電とは核融合反応を使った発電方法です。
実は私たちは核融合反応の恩恵をすでに受けています。
それは太陽。
太陽は核融合反応によって大量のエネルギーを太陽系に放出しています。
太陽の発電方法を元に考案されたのが核融合発電なのです。
核融合とは2つの原子核が近づいたときにくっついて新しい原子核になること。
その時に大量のエネルギーを放出します。
それは1gの燃料で石油8000Lにも匹敵するほどです。
これほど少量の燃料で大量のエネルギーを生み出せるのが核融合反応の大きな魅力となります。
核融合発電のメリット
核融合発電には次のようなメリットがあります。
超大量のエネルギーが取り出せる
安全
燃料が無尽蔵
それぞれ詳しく見ていきましょう。
超大量のエネルギーが取り出せる
核融合発電が実現すると人類のエネルギー問題が解決すると言われています。
核融合反応で取り出せるエネルギーは燃料1gから石油8000L相当です。
これほどの大量のエネルギーを生み出せるのは核融合と核分裂だけ。
実際太陽系の99.7%のエネルギーは核融合反応によるものです。
核分裂反応を利用している原子力発電の場合は燃料1gに対し石油2000L相当のエネルギーが取り出せます。
核融合反応の方が4倍のエネルギーを取り出せるのです。
安全
原子力発電の最大のデメリットはその安全性。
原子力発電は核分裂反応を使ってエネルギーを生み出しています。
核分裂反応は一度反応が始まると連鎖反応してしまい止めることができません。
それを制御棒という反応をコントロールするもので制御しているのです。
ですが制御棒が動かなくなると暴走してしまいます。
一方で核融合反応を維持するのは非常に困難。
そもそも超高温・超高密度でしか核融合反応が起こりません。
そして燃料を追加し続けないとすぐに核融合反応は止まります。
だからこそ暴走せずに安全というわけです。
燃料が無尽蔵
核融合発電に使うのは水素の親戚の重水素や三重水素。
それらは海水中にあり地球上に無尽蔵にあります。
ましてや石油や石炭と言った化石燃料の比ではないくらい。
しかも場所に寄らず世界中の海から取ることができます。
つまりはフリーエネルギーと言っても過言ではないでしょう。
フリーエネルギーについては『フリーエネルギーとは 夢のエネルギーは果たして実現するのか?』の記事をご覧ください。
核融合発電でどう生活が変わるの?
人類が生活していく上では切っても切り離せない
エネルギー問題
現在多くのエネルギーを石油によってまかなっています。
ですが石油も無尽蔵にあるわけではありません。
そして人口増加によりさらにエネルギー消費量は増えるとされています。
これでは人類はエネルギーをまかなえなくなる。
そのためにも新しいエネルギーを見つける必要があります。
そこで注目されたの「豊富な資源」「高いエネルギー効率」「高い安全性」を持つ核融合発電。
私たちのエネルギー問題を解決するのが核融合発電の実現なのです。
核融合発電のまとめ
今回は核融合発電についてご紹介しました。
エネルギー問題を解決するための手段として大きな注目を集めている核融合発電。
そして日本の核融合の技術は世界を大きくリード。
2020年には世界最先端の核融合実験炉が日本で誕生します。
夢のエネルギーと言われる核融合発電。
人類の救世主となるのか?
これからも注目していきましょう。