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リンカーン大統領「人民を解放せよ」史上最も愛された大統領

リンカーン大統領「人民を解放せよ」史上最も愛された大統領

こんにちは✨矢島奈月妃です。

トランプ大統領の娘であるイヴァンカがリンカーン記念堂を訪れました。

「何かあるのでは?」と話題になっていたのです。

アメリカ史上最も愛された大統領と言えばエイブラハム・リンカーン。

アメリカの歴史を変えたと言っても過言ではありません。

今回はリンカーン大統領についてご紹介します。

今回の内容は動画でも解説しています。

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リンカーン

エイブラハム・リンカーンは1809年2月12日にケンタッキー州の農家の家庭に生まれました。

リンカーン家は郡内ではもっとも裕福な家庭でした。

ですが1816年に持っていた土地の権利書が偽物だったため全ての土地を失うことになったのです。

貧困と奴隷制で立ち行かなくなり奴隷制がないインディアナ州に移り住むこととなります。

リンカーンは父が訴訟と土地問題で何度も苦しむ姿を見て弁護士になることを志したのです。

リンカーンは21歳になるまで稼いできたお金を父に渡すということをしていました。

ですがだんだんと父親とは疎遠になり一人で生きていく事を決意します。

 

22歳の時にサンガモン川を下りイリノイ州に移り住みました。

25歳から政治家としての活動を始めることになります。

イリノイ州の議会議員選挙にホイッグ党員として立候補して当選。

27歳の時に念願の弁護士資格を取得し議会議員を務めながら弁護士の活動も開始しました。

 

弁護士としてのリンカーンは幼いころの記憶からか正義感が強く貧しい人に対しても真摯な弁護に取り組んだのです。

そういった姿勢から正直者のエイブという愛称で親しまれていました。

37歳の時にイリノイ州の連邦下院議員選挙に出馬し当選を果たします。

ですがその後は政治の中心から離れて弁護士の仕事に集中しました。

 

リンカーンが弁護士生活を送っていた1850年の頃のアメリカ。

当時は奴隷制が存在しており奴隷を働かせては一部の人間は巨万の富を築いていました。

さらに北部と南部で奴隷制の拡大運動が過激さを増していくのです。

奴隷制により苦い思いをしていたリンカーン。

彼は危機感を抱いて再び政界に戻ることを決めました。

49歳で連邦上院議員の立候補者に選ばれ奴隷制拡大の廃止を主張します。

この時の選挙では当選を逃すたものの奴隷制拡大批判派を代表する政治家として認識されていきます。

南北戦争

51歳の時に民主党候補とは大差をつけて大統領選挙に当選を果たしたのです。

1861年、リンカーンが52歳の時にアメリカ合衆国第16代大統領に就任します。

就任演説では南部州での奴隷制を廃止する意向がないと強調しました。

南部諸州の人々の間には共和党が政権を掌握したために

財産と平和と個人の保障が脅かされようとしているという危惧があるように思われます。

このような危惧にはなんらもっともな理由はありません。

危惧とは反対に安心してしかるべき十分な証拠があったので調べたいと思えばいつでも調べられたのです。

そのことは私のほとんどすべての公の演説の中にもみられます。

その中のだた一つだけを引用すれば

私は奴隷制度が布かれている州におけるこの制度に直接にも間接にも干渉する意図はない。

私はそうする法律上の権限がないと思うしそうしたいという意思はない。

 

われわれは敵同士ではなく友であります。

われわれは敵であってはなりません。

神秘なる思い出の絃(いと)がわが国のあらゆる戦場と愛国者の墓とを

この広大な国土に住むすべての人の心と家庭とに結びつけている

必ずやわれわれの本性に潜むよりよい天使の手により再び奏でられるとき

そのときには連邦の合唱が重ねて今後においても高鳴ることでありましょう

南部州への和平協議も失敗に終わりついには立法による妥協は難しくなっていきました。

奴隷制を維持したいと考えていた南部各州は合衆国を脱退してしまうのです。

脱退した州にはテキサスも含まれます。

テキサス州については『テキサス州ってどんなところ?』の記事をご覧ください。

 

南部連合が北部要塞へと攻撃を介したことでアメリカ国内史上最大の南北戦争が勃発しました。

開戦当初は劣勢に立たされるものの徐々に巻き返しを図ります。

1863年1月1日に奴隷解放宣言は発布されました。

これ以後、アメリカ合衆国の権威に反抗するような、またはその法律に反発するような反乱を起こしたり始めたり、

それに参加した者は、そしてそのような現存の反乱を助けたり、援助した者は、有罪と決められたならば、

10年以下の懲役でもって、または10,000ドル以下の罰金でもって、罰せられた上、その者の奴隷は全て解放される。

または、裁判所の判決によっては、懲役と罰金、両方の罰が課せられる。

1963年7月に起きたゲティスバーグの戦い。

この戦いは南北戦争最大の戦いとなりました。

戦没者の国立墓地への埋葬が10月17日より始まりリンカーンも式典に招待されます。

この時に行ったゲティスバーグ演説で世界の未来を変えることになるのです。

87年前、われわれの父祖たちは、自由の精神にはぐくまれ、

人はみな平等に創られているという信条にささげられた新しい国家をこの大陸に誕生させた。

今われわれは、一大内戦のさなかにあり、戦うことにより、

自由の精神をはぐくみ、自由の心情にささげられたこの国家が、

或いは、このようなあらゆる国家が、長く存続することは可能なのかどうかを試しているわけである。

われわれはそのような戦争に一大激戦の地で、相会している。

われわれはこの国家が生き永らえるようにと、

ここで生命を捧げた人々の最後の安息の場所として、この戦場の一部をささげるためにやって来た。

われわれがそうすることは、まことに適切であり好ましいことである。

 

しかしさらに大きな意味でこの土地をささげることはできない。

清めささげることもできない。

聖別することもできない。

足すことも引くこともできない。

われわれの貧弱な力をはるかに超越し、生き残った者、戦死した者とを問わず、

ここで闘った勇敢な人々がすでに、この土地を清めささげているからである。

世界は、われわれがここで述べることに、さして注意を払わず、長く記憶にとどめることもないだろう。

 

しかし、彼らがここで成した事を決して忘れ去ることはできない。

ここで戦った人々が気高くもここまで勇敢に推し進めてきた未完の事業にここでささげるべきは

むしろ生きているわれわれなのである。

われわれの目の前に残された偉大な事業にここで身をささげるべきは、むしろわれわれ自身なのである。

それは、名誉ある戦死者たちが、最後の全力を 尽くして身命をささげた偉大な大義に対して、

彼らの後を受け継いで、われわれが一層の献身を決意することであり、

これらの戦死者の死を決して無駄にしないために、この国に神の下で自由の新しい誕生を迎えさせるために、

そして人民の人民による人民のための政治を地上から決して絶滅させないためにわれわれがここで固く決意することである。

ここにアメリカの新たな自由が誕生と民主主義が花開いたのです。

アメリカに巣くっていた奴隷制という闇が解放されていきました。

それは世界にも波及していく事になります。

北部の勝利が確定した1864年に大統領選挙が行われると圧倒的支持者を集めて再選。

ですが1865年4月14日にリンカーンに悲劇が襲います。

リンカーンが妻のメアリーとフォード劇場で観劇中にジョン・ウィルクス・ブースに撃たれたのです。

リンカーンは翌朝息を引き取りました。

ブースの狙いはリンカーンを含む政府高官を倒し国家を転覆させること。

ですがその思惑は上手くいかず南北戦争も終結を迎えアメリカはまた一つの国家にまとまっていきました。

リンカーンはもっとも偉大な大統領と評され今もなお愛されています。

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リンカーンのまとめ

今回はリンカーン大統領についてご紹介しました。

リンカーンが言った「人民の人民による人民のための政治」はあまりにも有名です。

この言葉こそが民主主義の根幹を成しているといえます。

その想いは多くの大統領に脈々と受け継がれています。

トランプ大統領もリンカーンの意志を継いだ一人です。

 

彼も就任演説で国民のための政治だとはっきりと言っています。

様々な波乱が巻き起こっているアメリカ大統領選挙。

リンカーンがこの状況を見た時に果たしてどのように感じるのでしょうか?

偉大な英雄に恥じない生き方を今の私たちがしないといけませんね。

 
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