カバードアグレッションの対処法

善人に見えて実は他人を攻撃するタイプの人格障害。

それがカバードアグレッション。

彼らは巧妙にあなたの精神を追い込み支配下に置こうとします。

そんな状況に追い込まれる前に彼らの正しい対処法を知っておくのは非常に大切。

特に立場がある人ほどカバードアグレッションの対象になりやすいです。

カバードアグレッションが人一倍負けることを嫌います。

自分より立場がある人こそ憎悪や妬ましい対象になってしまうのです。

だからこそ彼らの魔の手から自分を防御する方法をまずは知っておいてください。

今回はカバードアグレッションの対処法について紹介します。

カバードアグレッションの心理

カバートアグレッションとは善人に見えて実は他人を攻撃するタイプの人格障害。

その意味は「隠された攻撃性」。

カバードアグレッションについては『カバードアグレッションの見抜き方』をご覧ください。

ではなんでカバードアグレッションは善意を装って人を傷つけるのでしょうか?

彼らにとって何が得なのでしょうか?

カバードアグレッションの心理を解説します。

自己肯定感が低い

カバードアグレッションは自分一人では何もできません。

そして努力もしたくありません。

だからこそ自信がないのです。

他人を責めることで本当の自分から目を背けようとします。

自分が完ぺきではないのにも関わらず人のミスを追及したり。

急に攻撃的になるのが彼らの特徴。

自分はもっと有能であるはずだと認識するために相手を無能だと騒ぐのです。

それは無能な自分を認めたくないからこそだとも言えます。

人間不信

カバードアグレッションは過去のトラウマから人の言うことを素直に効くことが難しいです。

だからこそ常に被害妄想的で攻撃的。

それを自分で乗り越えることが本当は重要なんですけどね。

自己中心的

カバードアグレッションは自分が1番でありたいという欲求が強いです。

現実の無能な自分を認めずに周りを見下す。

もちろん相手に対して優しくするという気持ちはありません。

普段は善人っぽく見えてもふとした瞬間に自己中心的になります。

承認欲求

カバードアグレッションは承認欲求の塊です。

自分は価値のある人間だと思い込み自尊心を保つ。

ですが実際のところは無能で一人では何もできないポンコツ。

その現実を認めることができない残念な人。

周囲から賞賛されたいという気持ちが強くそのためならどんな手段でも使う。

それが他人を攻撃しようが自分が称賛されるならそれで良い。

実に幼稚で自己中心的。

承認欲求という名のバケモノに囚われているのです。

できないことをできると無理したり周囲の評価を下げる行動を取ります。

ストレス発散

カバードアグレッションは常にイライラしてストレスを抱えています。

だからこそそのストレスを解消するために他人を攻撃します。

残念ながら攻撃することでしかストレスを解消できないのです。

急に怒鳴って自分の意見を通して気持ちを晴れやかにする。

やられた側からするとたまったものじゃないです。

アドラーは人は目的のために感情を使うと述べています。

攻撃するという目的を持っているカバードアグレッションの感情は常にイライラ。

「憎い、妬ましい、羨ましい」

そんな黒い感情にずっと囚われ続ける運命を辿るのです。

カバードアグレッションの対処法

関わらない

カバードアグレッションに対する最も効果的な対処法は関わらないことです。

カバードアグレッションは性格であり治ることはまず難しいもの。

年齢を重ねれば重ねるほどほぼ不可能です。

カバードアグレッションと関わっても基本的に良いことはありません。

なぜならあなたのことはただの使い捨てに道具としか思っていないから。

そんな他人を軽んじる人と付き合っていても良いことなんてないことは簡単に想像できますよね。

でもそんな人物と関わらないといけない時が残念ながらあります。

そんな時はどうしたら良いのかをさらに深堀していきます。

明確な線引き

相手がどこまで入ってきても良いのか?

自分が耐えられる限界はどこなのか?

そのラインを越えてきたら丁寧にお断りするようにします。

文章にして紙にしておくと効果的です。

いざという時に自分のことをサポートしてくれる人を探しておきましょう。

カバードアグレッションと関わるとメンタルが持っていかれます。

彼らはあなたの心をぐちゃぐちゃにして支配下に置こうとします。

そんな時にあなたの心を支えてくれたり助言してくれる人を作っておいてください。

カバードアグレッションを知る

カバードアグレッションは何が目的なのかを知ることができれば対処することが可能です。

カバードアグレッションは感情に訴えかけたり罪悪感を植え付け支配しようとします。

そのためもしかして自分が悪者なのかという気持ちになってしまうのです。

特に優しいあなたはそう思いがちでしょう。

ですが違います。

それはカバードアグレッションの戦略でありまんまとはまっているに過ぎません。

彼らはどこかにコントロールしようと常に画策しています。

相手が何を求めているのか?

自分をどのようにコントロールしたいのか?

そのように彼らの狙いや戦略を意識するのが大切です。

明確な着地点がわからなくても方向性だけわかればOK。

「なんとなくこっちにしようとしているのかな?」とぼんやり考える。

そしてそう思ったのなら相手に反対のことを言ってみるのです。

そうすると相手は本来の方向に戻そうとしてくるので狙いがわかります。

あえてその話に乗るのも1つの方法。

そうすると彼らはテンションが上がります。

内心ではしめしめと思っていることでしょう。

ですが実際はあなたが主導権を握っているのです。

コントロールされているように見せかけて本当はあなたが主導権を握っている。

カバードアグレッションとまともに対峙することはNG。

言っていることがめちゃくちゃなので振り回されて疲弊するだけですから。

カバードアグレッションを知っていることを伝える

カバードアグレッションはその文字の通りに「隠された攻撃性」。

彼らにとって隠されていることが非常に重要なのです。

なのであなたがカバードアグレッションを知っていることを伝えてみましょう。

「この前聞いたんだけどカバードアグレッションって知ってる?」と聞いてみる。

その時に相手がそうだとは言わずにさりげなくカバードアグレッションの存在を知っていることを伝えるのです。

相手は「自分の本性がバレるかも?」と感じて手を引く可能性がありますから。

彼らのアイデンティティは隠されていることです。

隠されているからこそ裏で支配しやすいのですから。

それを表に出して隠されていない状況にしてみましょう。

言い訳を認めない

カバードアグレッションに少しでも譲歩するとそれを利用してどんどん付け入ってきます。

自分のペースにガンガン持っていこうとし好き勝手に正当化。

もちろん自分のことは棚にあげて。

後でいくらでも言い訳ができるので言い訳はスルー。

行動だけを見るようにします。

行動や事実だけから判断をする。

カバードアグレッションの言い訳に対しては譲歩するのは厳禁。

言葉ではなく行動を見るようにするとその人の本質が見えるようになりますから。

ストレートに要求

カバードアグレッションは遠回しの嘘やぼかしたような発言をよくします。

そういった発言は全て無視。

譲歩してほしかったり曖昧化して会話を操るのが彼らのやり方です。

彼らは「言わずにどうかわかってほしい」というエゴを常に持っています。

カバードアグレッションは幼稚で非常に虫が良すぎるのです。

だからこそはっきりとダイレクトに質問し「Yes or No」を聞くようにする。

カバードアグレッションはストレートな質問や言質を取られることを非常に嫌います。

なのでメールや電話をした時のメモといった証拠を残しておくと良いです。

言葉は想いを伝えるためにあります。

それをきちんとせず想いを勝手に理解してくれは大人の世界では通用しませんから。

一定の距離を保ってwin-win

カバードアグレッションとは基本的に付き合わないのが一番良いです。

でも仕方なく付き合ってしまう場面があります。

そんな時は手強いなと思わせながらもwin-winな関係を築くこと。

そうすれば事が済みます。

でもやってはいけないのが彼らに嫌われること。

カバードアグレッションは負けることを非常に嫌います。

都合の良い時だけ正当化し「自分は負けていない」と最後まで主張します。

彼らを追い込みすぎると激しく抵抗します。

みんなの前で激怒したり泣きわめいたり。

これだけともう消耗戦。

いくら時間をかけても無駄です。

なので自分が決めた限界ラインを超えないところまでは全部譲る。

相手に華を持たせてwin-winの関係を築きましょう。

華を持たされると相手は何も言えなくなります。

そして周りから見れば「大人だな」って思われあなたの立場もグーンと上がります。

特にあなたが権威のある立場や有名人の場合。

食事に行きましょうと誘われるかもしれません。

それは親密になって弱みを握って利用したいという意図があるかもしれません。

そんな時は上手にかわすようにしてください。

カバードアグレッションの末路

カバードアグレッションは無意識に人を振り回していることがほとんど。

そのため大人になっても信頼できる友達がおらずプライベートや社会生活もあまりうまくいきません。

カバードアグレッションが見抜かれてしまうと人は離れてしまいます。

彼らの末路は孤独。

でもそんな人生を選んでしまったのも彼ら自身です。

彼らとはほどほどな距離を取って楽しく幸せな人生を謳歌しましょう。