殺生石が割れた!九尾の狐の伝説

こんにちは✨矢島奈月妃です。

九尾の狐の伝説が言い伝えられる殺生石せっしょうせきが2つに割れるということ起きました。

石が割れたのは災難の前触れかそれとも吉兆か。

地元民や観光客も興味津々に割れた殺生石を眺めていたニュースが報じられました。

今回は殺生石と九尾の狐の伝説について紹介します。

殺生石

殺生石とは栃木県の那須湯元温泉付近に存在する溶岩。

付近一帯に火山性のガスが噴出し昔の人々が「生き物を殺す石」だと信じたことからその名がつけられました。

2014年には国指定の文化財となっています。

松尾芭蕉も訪れ「おくのほそ道」にはその様子が記されています。

殺生石は温泉いでゆの出いづる山陰さんいんにあり。

石の毒気どくきいまだほろびず、蜂・蝶のたぐひ、

真砂まさごの色の見えぬほどかさなり死す。

その意味は殺生石は温泉のわき出る山陰にあった。

石の姿になっても九尾の狐であった頃の毒気が消えてない。

蜂や蝶などの虫が砂の色が見えなくなるほど重なり合って死んでいた。

2022年3月5日に殺生石が2つに割れていることが確認。

割れる数年前からひびが見られたため自然に割れたと考えられています。

そんな殺生石には古くから九尾の狐伝説が語られているのです。

九尾の狐の伝説

時は奈良時代。

唐から日本へと返る船で船員が貨物の中に隠れていた女の子を見つけました。

しかたなくその女の子を日本へ連れ帰ることに。

日本に着くとその女の子はどこかへ消えてしまいました。

時が流れて平安時代の末期。

ある村にとても綺麗な女の子がいました。

名前は藻女みずくめ。

藻女には親がおらず子どもがいない夫婦に拾われ育てられました。

18歳になると鳥羽上皇の宮へと行きます。

藻女はその美貌と博識をもって鳥羽上皇から寵愛を受けるのです。

ある晩の宴の途中に強い枷が吹いて灯りが全部消えてしまいます。

そのとき暗闇の中で藻女の体が光り周りを照らしました。

他の人が怪しみながらも上皇は「藻女には聖なる力がある」と大喜び。

上皇は藻女のことを玉藻前たまものまえと呼ぶようになります。

そのころから上皇は体の調子が悪くなり病に伏せるように。

医者に診てもらっても原因はわかりません。

そこで陰陽師である安倍泰成あべのやすなりが上皇を視ると、、、

「病気の原因は玉藻前です。今すぐ宮から追い出してください」

その場にいた全員が驚きました。

「中国の妲己だっきの話を知っているでしょうか?

昔、殷いんの国に紂王ちゅうおうという王がいました。

彼は強くて賢い良い王でした。

ですが妲己と結婚してから暴君になります。

それで殷は滅びます。

妲己は妖怪、九尾の狐だったのです。

そこから九尾の狐はインドへ向かいます。

インドでも王をたぶらかし暴君へと豹変させます。

そして九尾の狐は日本へ来ました。

私たちの目の前にいる玉藻前です。」

「そんなのバカバカしい。でたらめだ」

上皇は怒ります。

泰成が真言を唱えると玉藻前は九尾の狐の姿に戻りました。

狐はすぐに逃げ出します。

九尾の狐は那須野まで逃げました。

そこで上皇の軍によって討伐。

九尾の狐の怨念は黒い石となり近づく人間や動物の命を奪いました。

人々はその石を恐れて「殺生石」と呼ぶようになったのです。

九尾の狐が討たれてしばらく経った後

玄翁和尚げんなおしょうという人が那須野を歩いていると大きな黒い石を見つけました。

その石に鳥や蝶が近づくと次々と落ちて死んでしまったのです。

その様子を見ていると住民をこのように言います。

「お坊様、その石に近づいてはいけません。その石は九尾の狐の怨霊なんです。」

その話を聞いてじっとはしていられなかった玄翁和尚。

玄翁和尚はお経を唱えて杖で殺生石を打ちました。

すると石は砕けて日本各地へと飛び散ったのです。

そのひとつが今も栃木県の那須町にある殺生石。

そういった言い伝えがある殺生石が割れたことで海外でも取り上げられるニュースとなったのです。

殺生石が割れた意味

九尾の狐の伝説が残る殺生石。

九尾の狐と言えば日本三大妖怪の1つに数えられる大妖怪です。

海外ニュースでは「伝説の大妖怪の封印が解かれて大災厄が訪れる!」と報じられていましたが、、、

生石神社おうしこじんじゃの宮司によると石が割れた意味は新しい体制に日本の政府がなるということ。

さらに九尾の狐が美しい女性として現れて日本の敵を崩壊させる。

今の日本政府は世界的な悪事に加担していますからね。

世界にはその悪事に加担せずに自国民を守った政府もたくさんあるというのに。

殺生石が割れるということは日本人にとっての吉兆。

心配はいらないので冷静になって今を生きましょう。

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殺生石のまとめ

今回は殺生石と九尾の狐の伝説について紹介しました。

九尾の狐は本来は神聖な霊獣として扱われていました。

ですがいつしか悪い大妖怪として語られるようになってしまったのです。

物事を見る時は国と国民を別にして見ないといけません。

国にとっては都合が悪くても国民にとっては素晴らしいことはたくさんあります。

国民は国と一緒に泥船に沈む必要はありません。

あなたの良心に耳を傾けて行動するようにしてくださいね。