瀬織津姫 封印された古代の女神

こんにちは✨矢島奈月妃です。

神様も時代によってトレンドがあります。

実はアマテラスは明治時代以降に広く祀られた神様です。

そしてアマテラスの以前に日本中で信仰された神様がいます。

それが瀬織津姫。

今では封印されてしまった神様となっています。

そんな謎に満ちた神様である瀬織津姫。

なぜ瀬織津姫は封印されなければいけなかったのか?

今回は瀬織津姫について解説します。

瀬織津姫

瀬織津姫は古代日本から信仰されてきた水と浄化、大地と月の女神。

瀬織津姫は神道の祭祀に用いられる大祓詩おおはらえことばに登場します。

人間に宿る罪や穢れを払う重要な役割を持った女神である瀬織津姫。

そんな重要な女神なのに古事記や日本書紀には一切登場しないのです。

ホツマツタエによると太陽神のニギハヤヒの正妻が瀬織津姫と書かれています。

夫婦というものは2人でひとつであり陰陽を表現。

ニギハヤヒと瀬織津姫の夫婦で日本を統治していたのです。

ホツマツタエについては『ホツマツタエ』の記事をご覧ください。

瀬織津姫はかぐや姫のモデルとも言われています。

それは瀬織津姫が太陽神ニギハヤヒの妻であり月の神格を持っているから。

月の女神でありながら縄文の神でもある瀬織津姫。

だからこそかぐや姫が王子や帝に対して冷たい態度を取ったのです。

これは平和に暮らしてきた所に土足で乗り込んできた大和朝廷に対する皮肉。

かぐや姫については『竹取物語』の記事をご覧ください。

瀬織津姫と同一視される神

瀬織津姫は様々な神様と同一視されます。

イチキシマヒメはニギハヤヒの妻とされます。

瀬織津姫はイチキシマヒメと同一視されていることからニギハヤヒの妻となります。

さらにニギハヤヒも瀬織津姫と同じく縄文の神様。

ニギハヤヒについては『ニギハヤヒ』の記事をご覧ください。

一般的にスサノオは男神とされますが実は女神なのです。

スサノオは海や大地の神。

瀬織津姫と同様の神格を持っているためスサノオと瀬織津姫と同一と考えられます。

スサノオについては『三貴子の正体』の記事をご覧ください。

瀬織津姫を祀る神社

瀬織津姫を祀る神社は全国に多数あります。

瀬織津姫が持つ浄化の力を感じたい人は行ってみるとよいでしょう。

瀬織津姫のご利益

瀬織津姫には様々なご利益があるとされます。

瀬織津姫の神格である水や払いに関するご利益が非常に多いです。

瀬織津姫と映画「君の名は。」

2016年に公開され大ヒットを記録した映画「君の名は。」

「君の名は。」のヒロインである宮水三葉みやみずみつはは瀬織津姫がモチーフです。

監督である新海誠は三葉の名をミツハノメから命名したと言われています。

ミツハノメは瀬織津姫と同一視される神様。

さらに三葉が神楽を披露する時の頭飾りには龍があしらわれています。

そしてもう1人の主人公の名は立花瀧たちばなたき。

名前に瀧とあることから龍神がモチーフです。

ニギハヤヒは龍神でもあります。

「君の名は。」はニギハヤヒと瀬織津姫という名を消された縄文の神様の物語。

そして日本の根源神であるニギハヤヒと瀬織津姫の名を思い出すための物語。

2柱の名を思い出して日本人の魂を呼び起こすことが映画に隠されたメッセージです。

ニギハヤヒは太陽神なので火。

火の漢字は5つの点が結ばれて五芒星。

瀬織津姫は水神なので水。

水の漢字は6つの点が結ばれて六芒星。

5+6で11でニホンを表す。

火と水、陰と陽が結ばれることで2の世界であるニホンとなります。

火カと水ミを合わせるとカミとなるのです。

ニギハヤヒと瀬織津姫は封印された日本人の魂を呼び起こす神様でもあるのです。

日本人の魂にしっかりと刻まれた神様の話だったからこそ大ヒットは必然だったのかもしれませんね。

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瀬織津姫が封印された理由

瀬織津姫は古代日本で広く信仰されていた縄文の神様です。

つまりは大和朝廷とは敵対する組織の神様となります。

だからこそ大和朝廷は瀬織津姫の存在を徹底的に隠しました。

そもそも神話とは事実として起きたことを神様を主役に見立てて抽象的に書いたものです。

神話は歴史であり勝者のご都合主義の側面を持っています。

歴史の勝者にとって瀬織津姫は邪魔な存在だったのです。

ですが完全に消してしまうと祟られるので少しだけ残したりもしています。

瀬織津姫を消すという流れは明治時代になってさらに加速することになります。

明治時代はこれまでの武家社会とは違い天皇を中心とする社会を目指しました。

そして天皇は天照の直系子孫だからこそ権威を持つとされたのです。

その最大の根拠となるのが古事記や日本書紀。

古事記では瀬織津姫は登場せず女神の天照を最高神としています。

そもそも女神の天照は明治以降になって祀られるようになった新しい神様です。

女神の天照を中心として日本に作りかえようとした明治政府。

それなのに天照より強力な女神である瀬織津姫がいては困るわけです。

だからこそ明治天皇の勅命で瀬織津姫を歴史の闇に葬りました。

さらに霊的な意味もあります。

ニギハヤヒと瀬織津姫は2柱でバランスの取れた存在。

その2柱の力を持って日本のバランスを取っていました。

だからこそ江戸時代は長きにわたる平和な時代となったのです。

ですが明治時代になって瀬織津姫を封印してしまう。

そして陽の力を持つニギハヤヒを女神にすり替える。

そうして陰陽のバランスを崩した日本を支配しようとしました。

そのため明治時代以降は戦争に明け暮れるならず者国家になってしまったのです。

一部の権力者の都合のために日本の力の源となる神様の力を封印しました。

だからこそそのしっぺ返しは当然受けます。

それが今の騒動の正体。

これまで闇に葬ってきたことがアラハバかれているのです。

政府の根本はあなたが思っている以上にオカルトです。

科学的な根拠もなく政治的な意図を優先していることからもそれがよくわかります。

政治の大元はマツリゴトであり儀式ですから。

つまりは科学ではなくオカルトが優先。

瀬織津姫は時の権力者によって封印されてしまいました。

でもその封印もすでに解かれたと見て良いでしょうね。

その印はいたるところで見ることができますから。

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瀬織津姫のまとめ

今回は瀬織津姫について解説しました。

古代日本において重要視されてきた神様である瀬織津姫。

そんな神様も人間の政治的な理由で消されてしまいました。

ですが人間は完全には神様を隠すことができません。

今、瀬織津姫が非常に注目を集めています。

それは人間が犯した罪を祓い清めるためなのかもしれません。

そのためにも日本人は日本の歴史に向き合う時が来ていますね。