ニギハヤヒ 歴史から消された本当の太陽神

こんにちは✨矢島奈月妃です。

日本は古代から自然信仰で八百万の神がいます。

ですがその中でも存在が隠された神様がいるのです。

それがニギハヤヒ。

ニギハヤヒという神様について考察していくと日本の真の姿が見えてくるのです。

今回はニギハヤヒについて解説します。

ニギハヤヒ

ニギハヤヒは古代日本から信仰されてきた太陽神、呪具、飛行の神様。

日本の名付け親ともされる非常に重要な神様です。

ですが日本書紀や古事記ではほとんど記述がない謎に包まれた神様でもあります。

ニギハヤヒはアマテラスから天羽々矢あめのはばやと歩靫かちゆき、十種神宝とくさのかんだからを授かります。

そして天磐船(あまのうきふね)に乗って大阪の河内長野周辺に降り立つのです。

当時は大和の国を統治していたのはナガスネヒコ。

ナガスネヒコは好戦的でしたが神様のニギハヤヒと出会い従うことに。

ニギハヤヒはナガスネヒコの妹のトミヤヒメと結婚し治めることになります。

アマテラスについては『三貴子の正体』の記事をご覧ください。

後に神武天皇とナガスネヒコが対峙した時にナガスネヒコはこう尋ねます。

「私は天磐船で天より降りたニギハヤヒ様に仕えている。天神の子が2人いるのはおかしい。あなたは偽物だ。」

すると神武天皇は天神の子の証である天羽羽矢と歩靫を見せます。

それを見てもナガスネヒコは頑なに服従しようとしませんでした。

ニギハヤヒが登場しナガスネヒコを諌めますがなかなか言うことを聞かなかったので討伐しました。

そしてニギハヤヒは大和の支配権を神武天皇に献上。

これによって最大の難敵を討伐し大和は天皇が統治する地となったのです。

ホツマツタエによると浄化の女神の瀬織津姫と夫婦でした。

瀬織津姫は縄文の女神であるためニギハヤヒも同様に縄文の神様。

ニギハヤヒと瀬織津姫の夫婦で日本を統治していたのです。

瀬織津姫については『瀬織津姫』の記事をご覧ください。

さらにホツマツタエによるとアマテラスはアマテルという男神でありその名はニギハヤヒ。

つまり本物のアマテラスとはニギハヤヒだと考えられるのです。

ホツマツタエについては『ホツマツタエ』の記事をご覧ください。

十種神宝

十種神宝は次の霊力を宿した神の宝のこと。

この十種神宝を授けられた者こそが正統なる皇位継承者になると考えられています。

沖津鏡

沖津鏡は高い所に置く鏡。

太陽の分霊とも言われています。

裏面には掟が彫られていて道しるべ。

辺津鏡

辺津鏡はいつも周辺に置く鏡。

顔を映して生気・邪気の判断を行うことができます。

息を吹きかけて磨くことが自己研鑽につながるとされます。

八握剣

八握剣は国家の安泰を願うための神剣。

悪霊を祓うことができます。

生玉

願いを神に託したり神の言葉を受ける時に生玉を持つ。

そうすると神の言葉が心で聞くことができる。

生玉は神と人をつなぐ神人合一のための光の玉。

足玉

足玉は全ての願いをかなえる玉。

この玉を左手にのせて右手に八握剣を持ち国家の繁栄を願う。

死返玉

死返玉は死者を蘇らせることができる玉。

左胸の上に置き手をかざして呪文を唱え由良由良と回します。

道返玉

道返玉をお腹の上に置き手をかざしながら呪文を唱える。

悪霊封じ・悪霊退散。

蛇比礼

蛇比礼は魔除けの布。

地から這い出して来る邪霊から身を守るための神器となりました。

毒蛇に遭遇したときにも使用します。

蜂比礼

蜂比礼は魔除けの布。

振ったり身を隠したりして天空の邪霊から身を守る。

または邪霊や不浄なものの上にかぶせて魔を封じ込める。

品々物之比礼

品々物之比礼は物部の比礼。

ここに物を置くと清められる。

死人や病人をこの比礼を敷いて寝かせて死返玉により蘇生術を施す。

また魔物から大切な品々を隠すときにも使います。

ニギハヤヒと同一視される神

ニギハヤヒは様々な神様と同一視されています。

先代旧事本紀せんだいくじほんぎではニギハヤヒはアメノホアカリと同一神とされます。

アメノホアカリということはニニギの兄です。

つまりはニギハヤヒも天孫となります。

ニギハヤヒを祀る神社

ニギハヤヒを祀る神社は全国にあります。

ニギハヤヒの持つ力を感じたい人は行ってみましょう。

特に磐船神社の巨石は圧巻ですよ。

ニギハヤヒのご利益

ニギハヤヒのご利益は次の通り

飛行の神様だけあって航空安全のご利益があります。

でも昔は当然のように飛行機はありませんでした。

当時の人は飛行機に対してどのように考えていたのでしょうか?

ニギハヤヒが消された理由

ニギハヤヒも瀬織津姫と同様に消されてしまった神様。

神武東征でのニギハヤヒの行動はあまりにも不自然です。

十種神宝を持っておりその正当性もあるニギハヤヒ。

そのニギハヤヒから急に襲ってきたよそ者に権利を譲る。

しかも大切な家族とも言えるナガスネヒコを亡き者にしてまで。

誰がどう見てもおかしな話なわけです。

そもそもニニギよりも先に天下っていたニギハヤヒ。

すでに日本の中心である大和の国を統治していました。

さらに太陽神の神格も持っているニギハヤヒ。

ニギハヤヒは本当の神武天皇とも言える初代大王です。

古事記で登場する神武天皇はあくまでも2代目。

だからこそ神武天皇の正当性を示すために話を書き換えニギハヤヒを闇に葬ったのです。

ですがニギハヤヒの力はあまりにも強力で歴代の天皇をニギハヤヒは祟ったのです。

古事記に書いていたように平和に権力の移譲が行われているなら祟られることなんてないわけです。

特にニギハヤヒの崇りが強くなったのが崇神天皇の時代。

日本中で疫病が流行り隕石が落下し大地震が発生。

多くの国民が亡くなったとされます。

崇神天皇は崇りを鎮めるためにニギハヤヒを三輪山に祀ります。

そうするとようやく疫病は途絶えて日本は平穏となったのです。

崇神天皇の名前の由来は神に祟られた天皇。

この崇神天皇は当時の日本人が持っていない大陸由来の残虐性を持っていました。

祟られるのも当然と言えば当然とも言えるかなり問題ありな天皇だということが日本書紀からもわかります。

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ニギハヤヒのまとめ

今回はニギハヤヒについて解説しました。

歴史とは勝者の物語。

ニギハヤヒが闇に葬られたということは出雲王朝が大和王朝に敗北したということを意味しています。

そうして様々な歴史を都合の良いようにいじりながらこれまでの歴史を繋いできたのです。

ですが真実が完全に闇に埋もれるということはありません。

地下でその力を取り戻す時をひたすら待ち続けているものです。

神殺しにあった古代の神々が復活する時はもう間もなくですね。